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アーティスト

Riccardo GiovinettoIT

Riccardo Giovinetto<sup>IT</sup>
Riccardo GiovinettoIT

Riccardo Giovinettoはイタリアのヴィジュアル/マルチメディア・アーティスト、物理学者、大学教授。その活動はオーディオヴィジュアル・パフォーマンス、没入型インスタレーション、アルゴリズミック・コンポジションにまたがり、映像と音が相互に連関するシステムとして展開するサウンド・リアクティブな環境を生み出している。

初のソロ・プロジェクトFEMINAは2023年のArs Electronicaでデビューし、以降L.E.V. Festival、MUTEK Montréal、Videocittà Rome、Sonica Glasgowなど各地で発表されてきた。2026年1月にはNEMO Biennaleのクロージング・プログラムの一環として、Philharmonie de Parisで上演された。

インスタレーションはパリのNEMO Biennale、オビエドのLINK Festival、シエナのMuseo Santa Maria della Scalaで展示されており、ルネサンス期の「グレース」とそれを規定した眼差しを探求するFEMINAの思想を軸に構成されることが多い。

Giovinettoはまた、芸術プロジェクトOZMOTICの共同創設者でもあり、イタリアでAcoustic Physics、Sound Design、Multimedia Installationを教えている。

Riccardo GiovinettoH U M I

H U M Iは、境界を「分断の線」ではなく「可変の閾(しきい)」として探求する、没入型オーディオヴィジュアル・パフォーマンスである。領域同士が溶け合う、透過性のあるフィールドとして、絶え間なく変容する地理を生み出していく。運動する断片化した地平線は、領土の硬直性を侵食し、形態が重なり合い、アイデンティティを失っていく不安定なゾーンを開いていく。

地球上の遠隔地から採取された高精細サンプルは、AIによるプロセスを経て、決定論的な軌跡と確率的なふるまいを織り交ぜていく。風景は再現されるのではなく、再生成される――乾いた地表は液状化し、海岸線は分断されては重なり、都市の質感は脈動する物質へと溶けていく。結果として生まれるのは連続的な地図の変異であり、遠く離れた領域の境界が衝突し混ざり合い、記憶と可能性のあいだに宙づりになった、想像上の地理が立ち現れる。

存在しない方言の断片、音の名残から作られた合成言語、フィールドレコーディングの要素は、量子化と再合成を経てその性質を変え、かすかな残響だけを残しながら音そのものへと変わっていく。これらの音は磨き上げられた電子音響やテクスチャーと絡み合い、四チャンネルの音響構成が映像とリアルタイムに呼応し、観客を共感覚的な体験へと包み込んでいく。

作品はひとつの連続した動きとして展開する――粒子のような断片が徐々に形をなし、液状の変容や急激な転移を経て、最後にひとつの姿へとまとまっていく。そこに現れるのは、空間や文化の違いが溶け合い調和する、共有の風景である。衛星の眼差しは、人類が積み重ねてきた地理の枠組みから自由な、学習する知性の眼。H U M Iにおいて境界とアイデンティティは、隔てるものではなく開かれた関係の空間となる。