Pheek & Manami SakamotoCA/QC+JP
モントリオール出身のPheekことJean-Patrice Rémillardは、ライブエレクトロニックミュージシャンとしての活動だけではなく、レーベルArchipelの主宰、オーディオサービス・エンジニアリング・スタジオの運営でも知られる。ダブ、マイクロハウス、環境音楽を絶妙に織り交ぜながら探究を続けており、いずれかのスタイルに完全に浸かるということはない。Pheekは多産なアーティストで、2020年のパンデミックの間には4枚のアルバムを完成させた。世界ツアーを何度か行い、現在は都会の喧騒から離れて暮らしながら、自身ならではの音響を成熟させては、ライブでの即興でその成果を披露している。時が経つにつれて香味が高まる上質なワインのように、Pheekは昨日より今日、今日より明日という具合に円熟度を増していく。決して躊躇せずに新たな可能性を探り、究極的な限界まで音響への探求を深めている。
Manami Sakamotoは、東京を拠点に活動するVJ、ビジュアルアーティスト。VJとして活動してきたダンスミュージックをバックボーンにメディアアートの分野でも活動し、ミュージシャンとのコラボレーションプロジェクトの一環としてライブパフォーマンスや展示作品を発表。自然のテクスチャとデジタルで制作したノイズや3DCGのコラージュを通して、有機的な表現を軸に変容性をテーマに幅広い表現を探求している。
Pheek & Manami Sakamoto CA/QC+JP — Terra
大きな枠組みのコンセプトとして”Cycle”を掲げ、自然の成り立ち、人間の感情、テクノロジーの進化により引き起こる破壊と再生など多様なコントラストを持つもの達に焦点を当て、フラクタルなランダム性とアブストラクトなハプニングの表現を用いて本来の美しさとは何かを探求する作品。