ANTIBODIES Collectivejp
舞踊家・東野祥子と音楽家・カジワラトシオを基軸とし、京都を拠点に発足した『抗体』の意味を持つパフォーマンスアーティストコレクティブ、ANTIBODIES Collective。大規模な美術、実験音楽、映像、特殊装置などと、強度あるパフォーマーが有機的に関わりあうコラボレーションの可能性を追求し、社会性の強い総合舞台芸術やインスタレーション作品を多数発表し、『別府現代芸術祭』などの公共エリアや『瀬戸内国際芸術祭』での犬島全域など自由回遊型の舞台演出、『Corpo Surreal』デンマークや『tactile BOSCH』イギリスなどの海外アーティストとのコラボレーション、レジデンス、インスタレーション、地域社会へ参加するワークショップ等の活動を国内外にて展開する。舞台と日常を往来するような感覚を呼ぶ独自の鑑賞スタイル【自由回遊型】を提唱し、ジャンルの境界を打破した不思議な作品スタイルで幅広い観客層を魅了する。2021年9月、独自メディア [ANTi-V] を立ち上げる。16‘ー18‘年セゾン文化財団シニアフェロー・アーティスト。
コンセプト/構成/音楽:カジワラトシオ
構成/振付:東野祥子
美術監督:OLEO
特殊映像:関口大和
映像:斉藤洋平(Rokapenis)
Dance Performance :ケンジルビエン、吉川千恵、矢島みなみ、加藤律、ミナミリョウヘイ、尾身美苗、菊池航、鈴木春香、泊舞々、鶴家一仁、コムアイ、東野祥子
音楽:日野浩志郎(YPY)
美術スタッフ:HEAVEN HUG、MENO
ANTIBODIES Collective JP —『あらゆる人のための、誰のためでもない世界』
システムの亀裂に沿って現前化するアンチボのトラウマ的パフォーマンス空間へようこそ。
リアリティー自体が「ディープ・フェイク」であるとき、つまりリアリティーという構造自体がリアルを抑圧することから成り立っているとき、私たちはメディアと如何に向き合うことが出来るのか?
イメージと物質の相互関係性が失われ、現実の肉体が置き去りにされるとき、私たちの身体は何を伝えることが出来るのか? 持続性の概念と相反した経済システムという絶望と、その闇の深部にある「出口」を見つめる。
日常と非日常の亀裂に沿って現前化するアンチボの舞台空間。それは総合芸術というあり方の芸術的および社会的な機能を探求し、その可能性を提唱するものです。この公演は、パンデミックによって現前における活動の場を失った私たち自身の葛藤を、映像・音声として記録作品化し、それらを発信するプラットフォームとなるべき自立したメディア空間の構築を目指すというプロジェクトの第3章として製作された淡路島にある巨大工場で発表した作品を、この度あらたに劇場空間にて再演出する作品となります。
Who
ANTIBODIES Collectiveは、パフォーマンス・アートの社会文化的な存在価値を探究するために発動されたアーティストと専門家による非営利組織。