tamanaramenJP
tamanaramenは東京とロンドンを拠点に活動する姉妹オーディオビジュアルユニット。囁くようなボーカルとアブストラクトなサウンド、映像表現を融合し、没入感のあるライブを展開。
SXSWなど国内外のフェスティバルに出演し、ロンドン、ベルリン、ニューヨークなどでライブ/DJを行う。2025年、イタリア・トリノ東洋美術館で開催された塩田千春の個展にあわせてDJパフォーマンスを披露。2026年夏には、Steve Aoki率いるDIM MAKステージでSUMMER SONICへ出演。2023年Forbes JAPAN 30 UNDER 30選出。
tamanaramen — DANCE IS BREATHING
本作は、踊りと呼吸、そして変化し続ける身体の存在についてのオーディオビジュアル・パフォーマンスである。
「万物流転」という言葉があるように、すべてのものは絶えず変化し続けている。感情、記憶、身体、そして私たちを取り巻く風景もまた、時間の流れの中で形を変えていく。変わってしまうものと、変わりながらも残り続けるもの。消えていくものと、それでも身体の中に残り続けるもの。その曖昧な境界に、私は強く惹かれている。
本作では、身体を「記憶や感情が一時的に宿る器」として捉えている。感情や記憶は絶えず変化し続けていく。それでも、呼吸をし、痛みを感じ、音に合わせて身体を揺らすこの肉体があることで、私たちは「私」という存在を認識しているのではないだろうか。
皮膚にはやがて皺やたるみが刻まれ、呼吸を続けていた身体も、いつか静かに機能を止め、冷たくなっていく。それでも私たちは、この不安定で移ろい続ける身体を通してしか世界に触れることができない。
映像では、咲き、散り、朽ちていく植物の身体性や、液体のように変形し続ける有機的なイメージをモチーフとして用いる。皮膚、花弁、水面、波、光の揺らぎ──それらは時に美しく、時に不気味さを孕みながら、境界を曖昧にしていく。そこには、人間が生まれる以前、羊水の中を漂っていた記憶のような感覚への根源的な憧れがある。
また、ヨーロッパを移動しながら記録した断片的な映像を織り交ぜ、変容し続ける都市、身体、そして記憶の風景を重ね合わせていく。
アンビエント、IDM、テクノを横断するサウンドと流動的な映像表現、そして反復されるビートと踊りによって、観客の知覚や身体感覚を揺さぶり、個人的な記憶と集団的な陶酔が溶け合う瞬間を生み出すことを試みている。
本作は、変化し続ける世界の中で、それでもなお呼吸し続ける身体のためのオーディオビジュアル・リチュアルである。