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Digi Lab 5: AI魔法学校と神話的メタバースの世界

Digi Lab 5: AI魔法学校と神話的メタバースの世界
Digi Lab 5: AI魔法学校と神話的メタバースの世界

Saturday, December 10, 2022
4:00 pm_7:30 pm

Stream Hall

Free

MUTEK.JPとTokyo 5G Boosters Projectの参加メンバーは、昨年に続く「学際的プロジェクト」の第二弾として「AI魔法学校と神話的メタバースの世界・ワークショップ&トークセッション」を渋谷ストリームホールにて開催します。今回のプロジェクトは、AIとメタバース、ブロックチェーン、リベラルアーツ、デザイン思考と哲学、宇宙、アートの各アカデミアからの愉快な大学教授たちとエンジニアやアーティストによるPodCast公開授業、このメインビジュアルの生成にも使われているMidjourneyのAI魔法学校ワークショップ、そしてHiroshi Watanabe、Ittiらによるアーティストステージの3つによって構成されます。

このプロジェクトでは、日本国内外のスタートアップの「テクノロジー」と、学生たちの「アイディア」、文化芸術活動の普及の活動を行なうMUTEK.JPの「ネットワーク」の3つが出会うことによって、あらゆる年齢、あらゆる学術専門分野を横断する学際的(interdisciplinary)な産学民共創プロジェクトを生み出していくことを目的としています。


第二弾となる今回は、オーディオビジュアルのクリエイターがAIやVRを活用したメタバース・ライブ空間を出現させ、その異空間で各界の教授陣とアーティストによる公開授業を展開します。その模様をVideo PodCastで収録。後日、動画、PodCastと共にBCCKS出版システムを使って書籍化される予定です。また、アーティストステージでは、Hiroshi Watanabe とIttiによるライブをお楽しみください。

【イベント概要】

開催日時:2022年12月10日(土)開場16:00 開演16:30 終演19:30
会場:渋谷ストリームホール
参加費:無料(要事前申し込み)https://bettter-2022mutek.peatix.com/
対象:学生50名、一般50名、招待50名

参加教授陣:

三宅陽一郎(東京大学特任教授・AIとメタバース)
奥出直人(慶應義塾大学名誉教授・デザイン思考・哲学)
斉藤賢爾(早稲田大学教授・メタネイチャー論)
林信行(金沢美術工芸大学名誉客員教授・アート)
竹中直純(ディジティ・ミニミ代表取締役)
柳瀬博一(東京工業大学・メディア論・リベラルアーツ)
阿部新助(日本大学理工学部・太陽系小天体探査)
岡島礼奈(株式会社ALE・人工流れ星)
(出演予定順)

司会進行:平野友康(テレポート株式会社)
編集:bettter編集部、メインビジュアル:KAHUA VR Lab、撮影:中村祥一
協力:インフォシティグループ+日清紡(東京都が推進する 5G 技術活用型開発等促進事業/Tokyo 5G Boosters Projectの開発プロモーター)、テレポート株式会社、株式会社BCCKS、一般社団法人アカデミーキャンプ、ビヨンドブロックチェーン株式会社、株式会社ハウディ、株式会社Mawari、シナジーメディア株式会社、MasterVisions株式会社後援:福岡県糸島市

【プログラム】

オープニングトーク(20分)

三宅陽一郎(東京大学特任教授・AIとメタバース)※ビデオ出演
平野友康(テレポート株式会社)、TOKYO5Gデュアルプロモーターズ

第1部 アーティストステージ1「DATA SPHERE」by Hiroshi Watanabe

VR空間を使うことにとどまらず、VRヘッドセットをしなくても中の様子が自由な視点で見まわして、VRの中の人に話しかけたり、現実空間とVR空間をからめた異空間をメタバース彫刻として出現させる15分間の旅。

音楽:Hiroshi Watanabe a.k.a. Kaito1971年東京生まれ。東京音楽大学附属高等学校コントラバス科卒、ボストンバークリー音楽学院卒。国内外のダンスミュージックレーベルより作品を多数リリース。 リミックス、楽曲プロデュース、劇伴、舞台音楽、と多岐に渡り楽曲を手掛ける。 コナミ、ビートマニアシリーズへ多くのヒット曲を提供。 ドイツ最大のエレクトロニック・レーベルKOMPAKTよりKaito名義でシングル『Everlasting』1stアルバム『Special Life』がヨーロッパで話題となり計8枚のアルバムを発表。 アニメ交響詩編エウレカセブンへ「Get it by your hand」を楽曲提供。 鴻上尚史プロデュース舞台作品へは第三舞台封印解除&解散公演を含む公演へ10年以上に渡り音楽を担当。 2014年秋『WDR Funkhausorchester meets KOMPAKT』ドイツケルンWDRオーケストラとケルンにて共演。 2016年 Derrick May主宰U.Sデトロイトのテクノ老舗レーベルTransmat Recordsより日本人として初のリリースとなる 『Multiverse』を発表。

メタバース空間アート:kinomalabo仏像彫刻師/VRアーティストの真野明日人とダンサーのてらにしあいによる実験的アートユニット。VRと身体、デジタルとアナログ、日常と非日常をつなぐ、ちょっとヘンテコで即興的なパフォーマンスを展開している。

第2部 ワークショップ「AI魔法学校 in MUTEK へようこそ!」

Midjourneyを使った作品の数々を紹介しながら、この2ヶ月でのAIの飛躍的な進歩を振り返ります。後半では魔法の呪文を学ぶ30分の旅。

  • 前編/作品紹介(15分):林信行(金沢美術工芸大学名誉客員教授)、かふあ(VRアーティスト)
  • 後編/ワークショップ(15分):かふあ(VRアーティスト)

第3部 公開授業「神話的メタバースの世界」

  1. 未来思考(20分)「みんなのメタ・ネイチャー論」
    • 斉藤賢爾(早稲田大学教授、メタネイチャー論)
  2. メタ哲学(20分)「教えて!奥出せんせい!(ANT理論編)」
    • 奥出直人(慶應大学名誉教授、デザイン思考、哲学)と生徒たち
    • 竹中直純(ディジティ・ミニミ代表取締役、エンジニア)
  3. 経済と暮らし(20分)アバターワークとメタバースの幸」
    • 東 智美(株式会社往来)、okaki5959、ほか
  4. VR(20分)「アカキャンせずにはいられないっ!」
    • サイケとアカデミーキャンプの仲間たち
  5. サイエンス(20分)AIと宇宙にぽつんと咲く理由」
    • 阿部新助(日本大学理工学部准教授・太陽系小天体探査)と仲間たち
    • 岡島礼奈(株式会社ALE・人工流れ星と宇宙センサー)
  6. 都市計画(20分)「糸島メタバースと、極楽浄土と、ランドスケープと。」
    • 柳瀬博一(東京工業大学教授・メディア論・リベラルアーツ)
    • 糸島サイエンス・ヴィレッジの仲間たち
  7. エンディングトーク(15分)
    • 古川享 + 平野友康

第4部 アーティストステージ2「VOICE」by Itti

効率化を求められ、日々何かに追われる日常の中で、自分たちの生き方を問われている気がする。いま本当にやりたいこと、やりたくないことは何か、一緒にいたい人は誰か、そして成し遂げたいことは何かー。自分自身と向き合い表現できる人間に変わりたいという想いから本作品の制作を決意。自身のこれまでの体験を回想しこの想いを抱く様になった経緯を資本主義に対する依存心や恐怖心からインスパイアされたIttiのサウンドとJunpei Hagiharaによる書道アートをstrings VYが全天球空間映像にミックスするリアルタイムARパフォーマンスで表現する25分。

音楽:Itti東京在住のプロデューサー。2018年Diffrent MusicからEPをリリース、ブリストルで開催されるNoise TestでUKデビュー。dBridgeとKabukiのプロジェクトNEW FORMSで楽曲を共作し、クロアチアで開催されるMembrain FestivalやNoise Test Croatiaにも出演。

映像:strings VYは、日本の映像作家、VJである。 モーショングラフィックやVFXを使用したスピード感のある映像を得意とする。akubiのメンバー。


書道:Junpei Hagihara20歳から我流で書道を始め、「書道をベースにした現代アート」をテーマに様々な作品を制作。2019年にルーヴル美術館に隣接するカルーゼル・デュ・ルーヴルに書道アート作品を出展し、日本文化を発信するフランスの有名メディア『Journal Du Japon』にて日本の注目アーティストとして掲載される。2020年に東京で開催した個展では3日間で数百名のゲストが来場。2021年3月には東京の有名コーヒーショップ LIGHT UP COFFEE とのコラボエキシビションを開催し、コロナ渦に関わらず多数の来場者を記録。2022年4月にはシンガポール国立博物館への出展が決定。

使用ツール






ライブ演出をDXした新たなメディアツール。このツールによって、手元のスマートフォンを活用してステージスクリーンやXRの世界にオーディエンスが演出を働きかけることができるようになる。アーティストやパフォーマー、登壇者が、観客側と一体になってライブパフォーマンスをつくりあげていく世界感は、コロナ禍において声というエールを送ることが難しくなった現状をハックし、次世代デジタルツインのライブの可能性を感じさせてくれる。







STECKは、音楽のBPMに同期し、リアルタイムにメタバース空間上にアーティストのカメラ入力や3Dモデル、VJ映像をミックスしたバーチャルライブ映像を生成し、大型スクリーンや映像配信サイトへ配信できます。また、Oculus(ヘッドマウウドディスプレイ)やNreal(スマートグラス)などの様々デバイスで同時に楽しむことが可能で、リアルイベントでは、それらに連動したDMXやMIDIを活用したライティングの同期も可能。先端技術でアーティスト自身が表現したい世界観を創り出すことができるXRライブ総合配信サービスです。MUTEK JPではオーディオ、ビジュアル、ラインティングを連動させた演出、XRライブなど、アーティストがSTECKを通じて表現していくリアルとは異なる未知の世界観をお楽しみください。

解説:神話的AIとは?(平野友康)


今年2022年の夏、とんでもないAIがオープンソース化され、それにより人類は静かに新しい時代に突入しました。そこから数ヶ月、AIは日々進化し、まもなく3D空間を創造できる段階に来ています。すると、魔法の呪文とその創作者の精神性、そしてその人が育てたAIの精神性(精神性というのか?)によって、メタバース空間が誕生するようになります。創作者の人間とAIの共鳴によって生まれて、創作者すらもその中身を知らずにその世界に飛び込み「冒険」するような世界。

そこにセンサーや人の関わり、エージェントまでを入れて、神話的なデジタルツイン空間まで想像を広げて思考すると、「これは人間の脳と精神が試されてる」と感じます。これは哲学的でもあるし、人間の認知を試すアート的思考でもあります。

冒頭で「神話的」と表現したのは見た目だけの話ではありません。人間とAIというアクター同士が生み出した世界の中で、何かを感じてその中にもたくさんのアクターが存在し、それらが互いに影響し合うということが、まさにこれからの人類にとっては神話のような意味を持つでしょう。


この課題を次世代のMUTEKへ放つべく、academiaとartistの邂逅の場を12月10日に渋谷ストリームホールに出現させたいと考えています。

この領域こそが三宅君と僕とが興奮している世界であり、都市や社会をきちんと作るためにメタコードが必要なところであり、アカキャンの枠組みで都市造りゲームをしていくのもたのしい。さらにはコミュニタス的な現状の世界へのハックもある。この方向も積み上げたい。神話的要素も大事で、ノモスのある場所でもある。ここは学生を巻き込んでのプロジェクトでも面白いし、デストピアになったらリセットして、作り手の徳を伸ばしていくことも出来るだろう。
(慶應義塾大学名誉教授・奥出直人)

ビジュアルアートはいろんなものに先行するので、メタ・ネイチャーの世界がいきなり現れているのだと思います。考えてみればアカキャンが今いろんな「卵」をみんなで創っているのも象徴的ですね。( 早稲田大学大学院教授・斉藤賢爾)

昨年の様子はこちら

2021年12月11日に渋谷ストリームで行われた「TOKYO DX Yourself PROJECT 01」。イベントの様子を収めた映像に、出演者によるインタビューを交えたスペシャル動画。イベントの詳細記事はこちら

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