Edition 2
2回目の開催となった2017年度は、新たな試みとしてお台場にある日本未来科学館(Miraikan)をメイン会場とし、11月3日〜5日の3日間にわたり開催。4日の夜は渋谷WOMBでオールナイトイベントを開催しました。"革新的"や"テクノロジー"をキーワードにもつMUTEKが、最新の科学技術を象徴する日本未来科学館を会場に選択したことで、前年度に比べると規模的に大きな拡大を伴っただけでなく、ドームシアターをはじめとするユニークな会場の特徴とMUTEKのコンテンツが融合し、非日常的なフェスティバル体験をオーディエンスにもたらすことができました。当然のことながら、アーティストによる素晴らしいパフォーマンスや作品の数々と、専門家たちによる洞察に富んださまざまなプログラムがその体験の本質にあります。新たな挑戦と発展を遂げることのできたエディションになりました。
数字でみるEdition 2
- 全3日間にわたり、7000名以上が来場
- お台場・渋谷の2会場を使用し、全7ステージを設置
- 10の夜・深夜イベントプログラム、7のデイタイムプログラムを展開
- 国内アーティスト40組、インターナショナルアーティスト25組が出演
- 50のパートナーが参加
Aalko aka Akiko Kiyama JP / Daito Manabe & Nosaj Thing JP+US / DTMP JP / DE DE MOUSE JP/ DUB SQUAD JP / Francesco Tristano LU / Galcid JP / Guillaume & The Coutu Dumonts CA/QC / Hatis Noit & Nobumichi Asai JP / HIFANA JP / HVOB AT / Intercity Express & Synichi Yamamoto JP / James Holden and the Animal Spirits UK / Kazuya Nagaya & Metametric JP+CA/QC / Kenji Williams US / Kuniyuki JP / Monolake DE / Mother Tereco JP / Myriam Bleau CA/QC / Nicolas Bernier CA/QC / Nonotak JP+FR / Maotik FR/QC / PI-GE JP / Qosmo JP / Rival Consoles UK / Shigeo JP / TAEJI Sawai JP / Tetsuya Komuro & Akira Wakita JP / Tetsuya Mizuguchi x Ken Ishii JP / VJ MANAMI JP / Woulg & Push 1 Stop CA/QC / Young Juvenile Youth JP & Push 1 stop CA/QC / Yoshinori Sunahara JP / Yuseok Bak KR / 100LDK JP
A/Visions
サウンドとヴィジュアルの関係性を追求した、実験的かつ没入型のパフォーマンスをフィーチャーするプログラム、A/Visions。今年は日本未来科学館のプラネタリウム・ドームシアターをA/Visionsの会場とし、ゲーム「Rez Infinite」をリアルタイムで体感する実験ショーと、同作の音楽を担当したKen Ishiiと水口哲也によるジョイントライヴ、Woulg & Push 1 stopによる幾何学やシンメトリカルな模様の立体映像と実験的サウンドの異空間トリップ、さらにMaotik、Intercity-Express & Synichi Yamamotoがショーを展開しました。1公演ごとの収容人数が100人のドームシアターは口コミですぐに噂が広まり、2日目、3日目になると長蛇の列ができるほど好評を博しました。
Nocturne
緻密なサウンドデザインで空間を構築したMonolakeのサラウンドセット、スピリチュアルかつトランシーな世界観でフロアを熱狂の渦に巻き込んだJames Holden & The Animal Spirits、Myriam Bleauによるスピニングトップを用いた実験的パフォーマンスの他、Yoshinori Sunahara、Nicolas Bernierらが出演。
また、2016年にこの世を去ったシンセサイザー音楽の先駆者、冨田勲に捧げる、天井から吊り下げられた49個の球体を使った光と音のインスタレーション「Clair de Lune -Sound Program Structures-」を催しました。
Play
Playは、実験的でチャレンジングな音楽と映像における、新たな才能に捧げられたプログラム。日本未来科学館7Fのイノベーションホールにて、Akiko KiyamaによるAalko名義のライヴパフォーマンス、モジュラーシンセやリズムマシーンを使ったGalcidの即興演奏、QosmoによるAI DJプロジェクト、TAEJI Sawaiらがパフォーマンスしました。
Digi Lab
Digi Labは、専門家から音楽家、学生まで、デジタルアートに関心を持つ人々がコミュニケーションを図れる場を提供する無料のプログラム。Robert Henke、James Holdenの公開インタビュー、グローバルに展開するMutekの紹介パネルディスカッション、Derivative社によるTouchdesignerのワークショップ、Native Instrumentsがホストした"BIOHAZARD 7"カプコンサウンドチームとのホラーサウンド制作の裏側を探求するセッションなど、日本化学未来館7Fで実施しました。
VR Salon
VR Salonは、VR(ヴァーチャルリアリティ)についてさまざまな角度から考察するプログラム。Mawari & Phi Centerによるエキシビション、VR制作の未来、日本のVR業界の現状、VRケーススタディをそれぞれテーマにしたパネルディスカッション、LIFE STYLE主催によるワークショップを開催しました。
WOMB + Mutek.JP
11日4日に渋谷WOMBでオールナイトイベントを開催。Francesco Tristano、Guillaume & The Coutu Dumonts、Kuniyuki、DJ PI-GEらが出演しました。
Red Bull Music Festival Tokyo
Red Bull Music Festival TokyoとMUTEK.JPの共同開催として、最終日の日本科学未来館のメインホールで「MUTEK Closing 媒体芸術未来館」と題するプログラムを実施。大きな話題を呼んだ小室哲哉とメディアアーティスト脇田玲によるオーディオビジュアルインスタレーションプロジェクトの日本初公開、その他Kazuya Nagaya & Metametric、Kenji Williams、Hifanaらが出演しました。